なぜ、若者の自動車保険料は高いのか?

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「若者の自動車保険は高い」。このようなイメージをお持ちの方は多いことと思います。

では、なぜ、若者の自動車保険料は高く設定されているのでしょうか?また、若者の自動車保険料を安くすることはできないのでしょうか?

 

若者の自動車保険料が高いワケ

 

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自動車保険の保険料は、簡単に言うと「リスクが高い」と高額になります。

保険料を決める要素には自動車の種類・型式など、さまざまなことが挙げられますが、その中で、若者の保険料が高くなるのに関係しているのは「ノンフリート等級」と「運転者の年齢」でしょう。

ノンフリート等級とは、保険料率を1~20等級に区分していているものをいいます。新規の契約では、一般的に6等級からスタート。1年間、無事故であれば翌年度は1等級上がり、7等級になります。

数字が大きくなるほど、「安全運転で保険金を支払うような事故を起こしにくい」とみなされ、一般的には保険料が安くなることに(ちなみに、7等級から20等級においては、同じ等級でも、過去に事故を起こしたことがあるかどうかにより、保険料が変わります)。

反対に、事故を起こしてしまった場合、翌年度は3等級下がります(火災や落下物との衝突など、事故内容により下がらない場合も)。

また、年齢に関しては、年齢別の事故件数などをもとに、そのリスクが判断されています。免許保有者の年齢別事故件数を見ると、29歳以下と70歳以上に多いため、若者と高齢者は「事故のリスクが高い」とみなされているのです。

以上のことから、若者が自動車の免許を取得し、自動車保険に加入しようとした場合、そもそもノンフリート等級が低く、かつ年齢によるリスクも高いと見られてしまうため、必然的に保険料は高額になってしまいます。

 

若者の自動車保険料を安くするには?

 

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実は、ノンフリート等級は、家族間で引き継ぐことができます。例えば、長年無事故のお父さんのノンフリート等級が20等級になっている場合、その等級を子どもが引き継ぐと、子どもの保険料は安くなります。

そうすると、お父さんの保険料は6等級で計算されることになるため、多少高くはなりますが、年齢やゴールド免許割引などの適用を鑑みれば、子どもの保険料を6等級で計算するよりも、2つの契約の保険料合算金額が安くなるケースがほとんどです。

また、年齢条件にも細かい設定があります。10代から20代までの場合、一般的に「全年齢保障(21歳未満はこちらに該当)」「21歳以上保障」「26歳以上保障」から選択でき、年齢が上がるほど保険料は低額に。もし、あなたが21歳以上なら、年齢制限を設けることで保険料を安く抑えられます。

 

安全運転を続けていれば、自動車保険料は安くなっていく

 

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さらに、保険料を抑えるには、自動車保険の複数契約割引を適用したり、基本的に保険料が安い傾向にあるファミリーカータイプを選択したりする方法もあります。また、家族の保険内容を確認し、不必要な特約を外すことも大切です。

ただ、間違いなく言えることは、無事故・無違反を続けていれば、必ず等級は上がり、その他の要素も加わって保険料は安くなっていく、ということ。常に安全第一で、やさしい運転を心がけましょう。

 

 

 

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筆者:佐々木茂樹/ファイナンシャルプランナー
1968年、北海道旭川市生まれ。1986年に旭川北高校を卒業、旭川市内の老舗ホテルに勤務。1988年より道内の郵便局に転職、郵便・貯金・保険業務を経験。在局した17年間のうち10年間保険業務に携わり、その間にAFP、2級FP技能士資格を取得。2006年より、三井住友海上きらめき生命でファイナンシャルコンサルタントとして勤務。2011年、同社を退職し、ファイナンシャルサービス株式会社を設立。
■HP:http://financial-service.jp/