免許通いは断然合宿!?通学と合宿の違いを徹底比較

卒業・進学前の春休みや、休日が長期間続く夏休みに免許を取ろうと考える学生はたくさんいます。しかし、免許通いは何かとお金もかかりますし、取得までに時間もかかるので、きちんと計画を立てなくてはいけません。楽に通えるからという理由で、自宅から近い通学制の教習所を選ぶというのもありですが、安さや期間を優先するとそうはいかないのです。 では、どうすれば安く短期間で免許を取ることができるのでしょうか。オススメの合宿免許や、通学との違い、免許取得までに受ける必要がある授業数などの情報を紹介するので、自分にあった最安、最短で免許を取る方法をみつけるために、参考にしてみてください。

免許取得までの期間はそれぞれどのくらい?

合宿免許

合宿免許での免許取得期間は、2週間~3週間程度です。春休みや夏休みなど、まとまった休みに免許を取ることができるため、学生にも社会人にも人気のある免許の取得方法です。あらかじめスケジュールが決められているので、最初に行う1回の申込みだけで、卒業までに必要な授業を全て自動的に組んでもらうことができます。授業の流れは、中学や高校のような授業をイメージするとよいでしょう。1日の予定の中に規定の教習数が詰め込まれているので、短期間での卒業が実現できるのです。 このように合宿免許では効率的な授業を受けられるので、通学よりも時限数が短いというわけではありません。しっかりと公安委員会で定められた規定の時限数を受けることができます。

通学免許

通学免許を利用した際は、免許取得までに2ヶ月~3ヶ月程度の期間が必要になります。なぜ合宿免許とこんなにも差があるのかというと、通学免許は“予約制”になっているからです。個人的な予定を入れずに授業を詰め込んだとしても、最低2ヶ月はかかる見込みがあります。 まとまった休みが取れない方にはオススメですが、スケジュール管理をしっかりしないと、卒業までに1年もかかる場合があるので注意が必要です。また、混雑する春休みや夏休み、ゴールデンウィークなどの時期は予約が取りづらいため、さらに期間が延びてしまうこともあります。予約がいっぱいの場合は、キャンセル待ちになる可能性もあるので、それも考慮しなくてはいけません。

合格までの費用はいくら必要?

合宿免許

合宿を選んだ際にかかる費用は、22万~30万程度です。合宿の場合は、教習所だけでなく、プランや施設のグレード、利用時期によって値段が大きく異なります。「多少割高でもいいなら観光地を巡るツアー付きプランを選ぶ」、「格安で利用するなら食事なしのプランを選ぶ」というように、予算にあわせて選んでみましょう。 早割やグループ割、団体割引プランを取り扱っている施設を選べば、さらに安く利用することもできます。合宿免許には、食費・宿泊費・交通費が含まれているプランが多く取り扱われていますが、通学と比較するとかなりお得といえます。

通学免許

通学の費用は、28万~33万円程度です。こちらも教習所によって値段が異なりますが、この範囲内で免許を取得できるところがほとんどです。しかし、自宅から離れた場所に教習所がある場合は、交通費もかかるということを覚えておきましょう。 通学なら自分で好きな時間に予約を入れることができるため、自由度は高いといえます。しかし、再受講があった際は、さらに金額が上乗せされるため、出費を増やさないためにも1限ずつしっかりと受けて知識と技術を身につけることが大切です。授業の間が開くと、せっかく身につけた知識や技術を忘れてしまう可能性もあるので、注意して授業に組む必要があります。

毎日教習を受けることはできる?

合宿免許

教習所によっては休日が設けられている場合もありますが、卒業まで毎日ぶっ通しで学科教習と技能教習が詰め込まれている教習所もあります。最短で免許を取得したいという方は、休日が設けられていない教習所を選ぶのがオススメです。上手く授業をこなすことができれば、2週間で免許を取得することができるでしょう。 期間があかないので、授業内容を忘れてしまうという心配もなく、筆記試験まで勉強した内容を頭に詰め込むことができます。1日の授業が終わったあとは、宿泊施設に帰ってから1人で復習することもできますし、合宿仲間と一緒に勉強するということもできるので、その点も合宿免許の魅力といえるでしょう。

通学免許

通学免許でも、予約を詰めれば毎日教習を受けることができます。しかし、春休みや夏休みなどの混雑する時期は、予約がすぐに埋まって予定通りに教習が受けられないこともあるので、その部分も考慮しながら早めに予定を立てなくてはいけません。 自分で授業を受ける日を選べるという自由度は高いのですが、予約状況にあわせる必要もあるため、必ずしも毎日受講できるとは限らないのです。もし、午前と午後で予約が分かれてしまったら、2回の受講のために1日を教習所で過ごすなんてこともあります。しかし、その場合は自分で時間を確保して筆記試験の勉強を行うという選択肢もあるので、工夫次第で無駄な時間を減らすことはできるでしょう。最低でも免許取得までに2ヶ月はかかるので、ゆっくり勉強しながら確実に免許を取得したいという方には通学がオススメです。

免許通いとアルバイトは両立できる?

合宿免許

合宿を選んだ場合は、免許通いとアルバイトの両立は不可能です。なぜなら、自宅から離れた施設で授業を受けることになるからです。スケジュールも決まっているため、アルバイトにあわせて授業を受けるということはできません。合宿を利用して短期間で免許を取りたい場合は、アルバイト先にも事前に相談することが大切です。免許取得という理由ならアルバイト先の理解も得やすいので、諦めずに相談してみてください。

通学免許

通学なら、免許通いとアルバイトを両立させることができます。なぜなら、通学免許は授業を受ける日を自分で自由に決められるからです。しかし、免許取得ができるまでは、予約した教習日を考慮しながらアルバイトのスケジュールも決めなくてはいけません。教習期間が長引いてしまうこともあるので、免許通いとアルバイト、両方のスケジュール管理は必須ということを覚えておきましょう。

基本的な教習時限数

受けるべき時限数はMTとATで異なる

上記で紹介したように、普通自動車運転免許を取得する場合、通学と合宿という2種類の通い方を選ぶことができます。必要な時限数は公安委員会で定められているので、通学も合宿も受けるべき時限数に変わりはありません。 しかし、AT車限定免許(オートマチックトランスミッション)とMT車限定免許(マニュアルトランスミッション)では少々時限数が異なります。免許取得の計画を立てる前に、それぞれの時限数も調べておきましょう。

MT車の教習時限数

【学科教習】(合計26時限) ・第1段階…10時限 ・第2段階…16時限 【技能教習】(合計34時限以上) ・第1段階…15時限以上 ・第2段階…19時限以上

AT車の教習時限数

【学科教習】(合計26時限) ・第1段階…10時限 ・第2段階…16時限 【技能教習】(合計31時限以上) ・第1段階…12時限以上 ・第2段階…19時限以上

最短・低価格で免許を取るならAT車限定免許がオススメ!

上記内容をみてみると、MT車は最短で60時限、AT車は最短で57時限とされています。「特に急いで免許を取る必要がない」、「金銭的に余裕がある」という方はどちらを選んでも問題はありません。ですが、「できるだけ早く免許を取りたい」、「免許代は安く済ませたい」という方は、AT車を選ぶとよいでしょう。 また、AT車はMT車よりも比較的操作がしやすいため、運転技術が身につきやすいというメリットもあります。もし、試験を受ける前に教官の判断で「まだ試験を受けられるレベルではない」と言われてしまうと、技能教習が追加されることもあるので、それを避けたい場合は操作しやすいAT車を選ぶという方法もあるのです。 一昔前は「男ならマニュアル車!」という意見が多くあがっていましたが、現在はAT車を選ぶ男性も増えてきています。AT車の方が長距離でも疲れずに運転することができますし、車種も豊富にあるため、免許取得後の利便性も考えるとなると自然とそうなるのでしょう。しかし、就職先によってはMT車限定免許が必要な場合もあるので、卒業後の進路にあわせて取得する免許を選ぶことも忘れてはいけません。

合宿免許なら短期間で効率的に免許が取れる!

ここまで、合宿免許と通学免許の2種類の通い方や、免許の種類について比較してきました。「自分のペースや予定にあわせてゆっくり通いたい」という方は通学免許を選んだ方がよいですが、「安く短期間で免許を取りたい」という方は、合宿免許を選んだ方がよいといえるでしょう。 合宿免許なら、宿泊先で新しい出会いや思い出もつくることができます。また、プランを選べば1人でゆったりと過ごすこともできるので、授業が詰め込まれているからといって自由な時間が奪われるということもありません。取得する免許の種類と通い方を工夫することで、なるべく短い期間で安く免許を取ることができるので、しっかりと自分にあった計画を立ててから教習所を選ぶようにしましょう。