大型二輪免許資格を最短かつ、安い費用で取得する方法
大型バイクに乗るために必要な免許が「大型二輪免許」。ここでは、大型二輪免許を取得したい方のために、普通二輪免許との違いから、大型二輪免許を取得するために必要な条件を紹介します。
また、技能教習で引っかかりがちなポイントや、免許取得後に気をつける必要があることも見ていきましょう。
目次
普通二輪免許とはどう違うのか
知っているようで詳しくは知らないのが、大型二輪免許とほかの免許との違いです。そこで、まずは普通二輪免許との違いを確認していきましょう。普通二輪はどういう免許か
普通自動二輪免許は、「AT限定普通自動免許」と「MT普通自動二輪免許」の2種類があり、どちらも排気量400cc以下のバイクに乗ることができる免許です。 ただしAT車限定免許では、クラッチ操作が必要ない自動変速のバイクにしか乗ることができません。いわゆるスクーターがこちらに当てはまります。MT車免許は、クラッチが必要なバイクも運転することが可能です。大型二輪免許の種類
大型二輪免許は普通二輪免許と同じように、「AT限定大型自動二輪免許」と「MT大型自動二輪免許」の2種類があります。どちらも排気量400cc以上のバイクが運転可能で、AT車限定免許は650ccまでのバイクを運転することが可能です。 また、大型MT免許には、排気量の制限がありません。そのため、MT車免許があれば、さまざまなバイクに乗ることができます。普通二輪と大型二輪以外の免許
これらの免許のほかにも、二輪車に乗ることができる免許として、「原付免許」と「小型自動二輪免許」とがあります。これらの特徴も知っておきましょう。 原付免許は、排気量50cc以下の二輪車を運転することができます。小型二輪免許は50cc以上から125cc以下の二輪車の運転が可能です。 この免許で運転できる二輪車を「原付二種」と呼ぶこともあります。小型自動二輪免許にも、AT限定とMT免許の2種類がありますが、小型ではAT限定免許の所有している人が多いことが特徴です。大型二輪免許を取得する方法は?
大型二輪免許を取得するために、取得に必要な条件は何か、どの程度の日数がかかるか、といった基礎知識からお伝えしていきます。大型二輪免許の取得条件
大型二輪免許を取得するためには、年齢制限と身体条件があります。それぞれ大切な条件なので、しっかり確認しておきましょう。取得可能な年齢
満18歳以上であること取得可能な身体条件
視力/両眼で0.7以上、かつ一眼でそれぞれ0.3以上であること 青・赤・黄の原色が見分けられること 以上が大型二輪免許を取得するために必要な条件です。以前は聴力の条件もありましたが、平成24年4月に撤廃されています。そのため、聴力に問題のある方でも大型二輪免許を取得することが可能です。またこれらの条件のほかにも、教習所によっては安全のため身長が低いと入校できないこともあります。心配な方は事前に確認しておくと良いでしょう。 試験を受けられる年齢は満18歳以上ですが、教習所にはそれ以前から通うこともできます。誕生日直前に通う予定の方は、入学から卒業までの日数も計算に入れておきましょう。取得までに必要な時間
大型二輪免許の取得には、3つの方法があります。それぞれの特徴と必要な時限数を紹介します。自動車教習所に通う
もっともポピュラーな方法です。ほかに所持している免許があるかどうかで、必要な教習が異なるため、最短日数も変化します。免許を持っていない場合は、学科教習26時限・技能教習36時限が必要です。普通二輪免許を所持している場合は、学科教習なし・技能教習12時限程度となります。普通自動車免許を所持している場合は、31時限の教習です。教習所で合宿に参加する
合宿免許は期間が一番短く済む方法です。必要な時限数は、通いでの教習と同じですが、短期間に集中することで無駄なく免許を取得することが可能です。また、追加教習の保証プランがある教習所も多いので、結果的に普通に通うよりも安くなることも多いです。一発試験を受ける
教習所で教習を受けずに、直接試験を受ける方法です。主に一度免許を取得したけれども、更新を忘れるなどの理由で失効してしまった方に向いています。とはいえ、一回の試験で合格することは困難です。ある程度の練習をしなおすか、再度教習を受けることも検討しておきましょう。特におすすめの方法はどれか
これらの中でもっともおすすめの方法は「免許合宿」です。合宿期間の時間を確保する必要はありますが、短期間で集中して合格を目指すことができます。普通二輪免許を所持していて、追加教習がなければ1週間以内の卒業が可能です。 ただし大型二輪免許の合宿は、普通二輪免許の所持者に限られていることもあります。普通二輪免許を取得せずに大型二輪免許の取得を目指す方は、必ず事前に確認しておきましょう。大型二輪免許の取得にかかる費用は?
次に、大型二輪免許取得の費用についてご紹介します。費用は取得する免許の種類、取得する方法、現在保有している免許の種類などによって異なります。大型二輪免許を取得する場合の費用を説明し、そしてもっともお得に免許を取得できる方法をご紹介します。大型二輪免許MTを取得する場合の費用
通学の場合
普通二輪免許MTを保有している場合は約90,000~10,000円の費用がかかります。学科はなく、技能は12時限のみのため、1週間程度で取得可能です。普通免許を保有している場合にかかる費用は約150,000~160,000円です。学科は一時限のみですが、技能が31時限あります。なお、二輪の技能を初歩から学ぶため、乗り越しや検定が不合格になるケースもあるため、取得に1か月以上かかることもあります。 免許を保有していない、あるいは原付のみの免許を保有している場合の費用は、約200,000~230,000円です。学科26時限、技能36時限と規定の時限数が多く、また技能は1日に2~3時限しか受けられません。そのため土日しか自動車教習所に通えない人は、2か月以上かかる場合もあります。合宿免許の場合
普通二輪免許MTを保有している場合は約80,000円の費用で取得が可能です。5泊6日の合宿で最短取得できます。普通免許を保有している場合は、約150,000~170,000円です。普通免許保有者向けの合宿を行っている自動車教習所は少なく、行っていたとしても料金は通学と同じかそれ以上が多いです。 免許を保有していない、あるいは原付のみの免許を保有している場合は、約230,000~250,000円の費用がかかります。通学よりも費用は若干高くなりますが、最短15泊16日の合宿で取得できるため、早さを重視する人にはおすすめです。一発試験の場合
一発試験にかかる費用は約23,000円です。取得時講習約17,000円のほかに、試験手数料や交付手数料、試験車使用料合わせて約5,000円かかります。通学や合宿免許と比べて非常に費用は安いですが、試験が難しいため、一発で合格できる人は少ないです。もっともお得に免許を取得できるのは合宿免許
費用だけを見ると一発試験が最安ですが、一発試験に合格する人は非常に少なく、結局は何度も試験を受けるというケースが多いです。すると費用は高くなりますし、場合によっては取得できないまま途中でやめてしまう可能性もあります。一方、合宿免許は保証がついており、規定日数を超えた場合でも追加料金はかかりません。そのため規定日数通りに終わらせる自信がない人でも安心して利用できます。 また、合宿免許の費用は通学と同じ、もしくは若干高い費用になっていますが、その理由は教習料金だけではなく、宿泊費、食費、交通費などが含まれているからです。通学の場合は教習料金のみの費用なので、それを考慮するとすべての費用が込みになっている合宿免許は非常にお得なのです。また、観光スポットが近くにある自動車教習所も多いため、旅行もついでに楽しめます。 安い費用で大型二輪免許が取得できる教習所を探すならコチラ大型二輪免許の教習内容は?
次に、大型二輪免許取得までの流れと、主な教習内容について説明していきます。大型二輪免許取得までの手順
大型二輪の取得までは、一般的に以下のような手順を踏みます。-
- 教習所入学・入校
- 適性検査
- 教習
- 教習所の卒業検定
- 運転試験場での学科試験
- 申請手続き