「1日自動車保険」が人気!自動車免許があればドライブを楽しめる!

1   「どうせ自動車免許を取得しても、車を買う経済的余裕もないし……」と、はじめから自動車免許の取得を諦めてはいませんか?   現在、自動車をめぐってはさまざまなサービスが拡充しており、自動車免許さえあればドライブを気軽に楽しめる環境が整っています。   そのひとつが話題の「1日自動車保険」。どんな保険なのでしょうか?  

話題の「1日自動車保険」。友人から自動車を借りる場合は加入の検討を

  2   「1日自動車保険」とは、その名の通り、1日だけでも自動車の補償を付けられる保険で、いくつかの保険会社より提供されています。もちろん1日だけでなく、希望する期間を補償することもできます。   ただ、こんな疑問が浮かぶ人もいるかもしれません。   「知人や友人から自動車を借りる際、その車のオーナーが自動車保険に加入しているはずだから、『1日自動車保険』」なんて必要ないんじゃないの?」   この指摘通り、自動車のオーナーになれば、責任を持って保険をかけるものです。しかし、オーナーが任意の自動車保険に入っていたとしても、運転手限定や年齢制限の条件が付いていたり、対人賠償や対物賠償が無制限ではなかったり、車両保険に入っていなかったりと、借りる側から見ると補償が足りないことも少なくありません。   ※対人賠償:事故により他人にケガ等をさせて法律上の損害賠償責任を負った場合に、相手方への賠償を補償 ※対物賠償:事故により相手の車や他人のものを壊し法律上の損害賠償責任を負った場合に補償 ※車両保険:事故により乗っていた車が壊れた場合に補償   また、補償が十分だとしても、その保険で事故対応をしてもらったのなら、翌年以降の等級が下がり、知人や友人の保険料は跳ね上がります。せっかく貸してくれた人に恩を仇で返す結果になりかねません。   よって、誰かから自動車を借りる場合は「借りている期間、責任を持って自身で保険をかける必要がある」といえるのです。   「1日自動車保険」は、各保険会社により名称や保険料は異なりますが、最低限、補償したい対人・対物の補償が付いて保険料は500円程度から、車両に関する補償も付けると保険料は1,500円程度から利用できます。  

その他、自動車をレンタルできるサービスもいろいろ

  3   「1日自動車保険」をかけたとしても、知人や友人から車を借りて、もしも事故を起こしてしまったら、多大な迷惑をかけてしまうことに変わりはありません。心配な人には、車自体を専門の企業からレンタルする方法がおすすめです。   一般的にレンタルの料金には車本体だけでなく、保険料もコミコミになっているので、手間がかかりません。   ・レンタカー 数時間から数日単位で自動車を借りることができ、料金は時間により変動。一般的に別途ガソリン代がかかる。予約をしてスタンドやメーカー、ステーションなどに車を取りに行って利用。   ・リース 契約期間や車種などを設定し利用。乗りたい車を選択すると、リース会社が車を購入して納車。一般的に毎月支払うリース料の中に車体費用、税金、保険料などが含まれる。自分でガソリン代(場合によっては任意保険料)を払う必要がある。   ・カーシェア スマホやパソコンから予約し、自動車が置いてある場所に行けばすぐに乗車可能。ガソリン代や保険料はかからない。お手軽感は一番。  

自動車を購入しなくても、カーライフを楽しめる

  このように、「1日自動車保険」をはじめ、レンタカーやリース、カーシェアなど、自動車を持っていなくてもドライブを楽しめるサービスがたくさんあります。   車の形や機能によって運転のしやすさも異なるため、自動車を購入する前に、さまざまな自動車の乗り心地を試してみるのも良いのではないでしょうか。   自動車を購入しなくても、カーライフを楽しめる時代です。まずは自動車免許の取得を前向きに検討してみましょう。       5 筆者:佐々木茂樹/ファイナンシャルプランナー 1968年、北海道旭川市生まれ。1986年に旭川北高校を卒業、旭川市内の老舗ホテルに勤務。1988年より道内の郵便局に転職、郵便・貯金・保険業務を経験。在局した17年間のうち10年間保険業務に携わり、その間にAFP、2級FP技能士資格を取得。2006年より、三井住友海上きらめき生命でファイナンシャルコンサルタントとして勤務。2011年、同社を退職し、ファイナンシャルサービス株式会社を設立。 ■HP: https://financial-service.jp/