普通二種免許とは?一種免許との違い、最速で取得する方法、費用、合宿免許まで徹底解説

運転免許には、一種免許と二種免許があることはご存知でしたか? ただ車を運転するだけなら一種免許だけで十分ですが、仕事してお客様を乗せるなら「二種免許」の取得が必要です。ここでは、一種免許と二種免許でできることの違いや、二種免許を安く確実に取得するための方法をお伝えします。

二種免許とは

二種免許(第二種運転免許)とは、タクシーやバスなど、お客様から運賃をいただいて輸送を行う際に必要となる免許です。 一方、私たちが普段運転する際に必要となる免許は一種免許(第一種運転免許)です。二種免許は、プロのドライバーとしてお客様を運ぶための免許なので、一種免許を取得していることが前提条件となります。さらに、一種免許取得後3年以上の運転経験も必要です。 二種免許が必要となるのは、以下のようなケースです。
  • タクシーやバスなどの旅客運送
  • 運転代行サービス

二種免許が不要なケース

ただし、お客様を乗せない試運転や回送など、運賃が発生しない場合は、二種免許は不要です。一種免許で運転できます。

事業用自動車と自家用車の見分け方

事業用自動車(タクシーやバスなど)は、緑色のナンバープレート(営業ナンバー)を付けています。一方、自家用車は白色のナンバープレートです。 ただし、営業ナンバーが付いているからといって、必ず二種免許が必要というわけではありません。トラックなどの貨物運送自動車も営業ナンバーですが、こちらは一種免許で運転できます。

二種免許と一種免許の違い

一種免許と二種免許の大きな違いは、「お客様を乗せて走れるかどうか」というところで、二種免許は正式には「第二種運転免許」と言います。普通免許、中型免許、大型免許、大型特殊免許、けん引免許の5つの運転免許で、二種免許が取得可能です。ただし大型特殊とけん引免許の二種は特殊な免許なので、日本で必要なことはほとんどありません。具体的な「お客様」の定義については、あとで説明するので、先に取得条件の違いから確認しておきましょう。

取得条件の違い

人を乗せて走るという特性上、二種免許は一種免許よりも取得する条件が厳しくなっています。 大型特殊とけん引を除いて、一種と二種の取得条件の違いは下記の表のとおりです。

一種免許 二種免許
年齢・経験 普通免許・満18歳以上 中型免許・満20歳以上かつ普通免許の取得から2年以上であること

大型免許・満21歳以上かつ他の一種免許を取得から3年以上であること

満21歳以上かつ他の二種免許を持っているか、一種免許の取得から3年以上であること
視力 普通免許・片眼で0.3以上かつ両目で0.7以上。片眼が0.3未満の場合は、他眼が0.7以上かつ視野150度以上。

中型と大型・片眼で0.5以上かつ両目で0.8以上かつ、深視力が2cm以下。

片眼で0.5以上かつ両目で0.8以上かつ、深視力が2cm以下。
聴力 中型と大型・10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること。 10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること。
第二種免許が必要な業種・不要の業種

第二種免許が必要な業種・不要の業種

第二種免許というと仕事用の車には、全部必要だと思っている方もいるようです。しかし、厳密に言うと第二種免許「営業ナンバーの車両を用いて旅客を乗せて事業を行う」場合にのみ必要となっています。営業ナンバーとは、商用として使用される車のナンバーで、緑色のプレートがついていることが特徴です。とは言え、どこまでが「旅客」に当てはまるのか、よくわかりませんよね?具体的に必要な仕事と、不要な仕事を見ていきましょう!

①第二種運転免許が必要な業種

  • 例1 タクシーの運転手
  • 例2 運転代行
  • 例3 路線バス
  • 例4 貸し切りバス

これらのように「人を乗せて運び、運賃をもらう」業種が、「旅客を乗せて事業を行う」に当てはまります。この次は、仕事中の運転でも第二種免許が必要ない例を確認しておきましょう。

②第二種免許が不要な例

  • 例1 引っ越し業者のトラック
  • 例2 工事現場のトラック
  • 例3 幼稚園などの送迎バス
  • 例4 旅客が乗っていないタクシー

上の二つは業務で使用しているものの、荷物の運搬を目的としているので、第二種運転免許は不要です。三つ目に関しては、「送迎は人を乗せているのに必要ないの?」と思った方も多いでしょう。こちらの例では運賃をもらっていないので、業務の一環とみなされるのです。ただし、送迎でも運賃を徴収したり、他の業者から委託を受けていたりする場合は、二種免許が必要です。また、その逆で4つ目のように普段は旅客用に使用している車でも、回送や私的運転であれば第二種免許は不要です。つまり、「乗客がいて、お金を受けとる仕事」にのみ、二種免許が必要なのです。

第二種免許取得はどのくらい難しい?

二種免許の取得は、仕事として乗客の安全を守りながら運転することが前提です。そのため「一種免許よりも難易度が高い」ことが特徴です。どのような知識・技能が必要なのか確認していきましょう。

二種免許の学科試験とは?

これもよくある誤解ですが、一種免許と二種免許では学科試験が異なります。そのため、一種免許を持っているからといって、二種の学科試験が免除になるわけではありません。合格点は一種免許と同じく90点以上ですが、さらに「旅客輸送」に関する問題が追加されます。バスやタクシーなどの車両に関する問題や、乗客の安全への配慮が重視されています。

二種免許の技能試験とは?

当然ながら、安全やマナーに対する知識だけではなく、高い運転技術も求められます。お客様を乗せたことを想定し、安全で正確な運転技術を身に着けることが必要です。試験の判定もより厳しくなり、危険予測、適切な走行経路の設定などの課題をクリアする必要があります。

二種免許の取得法はこの2つ

二種免許を取得する場合、基本的に一種免許と同じように、次の2通りの方法があります。それぞれメリットが違うので、よく考えて決めましょう。

方法1 技能試験を直接受ける

一発試験と呼ばれている方法です。直接、運転試験場へ行って適性試験、学科試験・技能試験を受けます。一回で合格できれば、費用と時間を抑えられることがメリットです。ただし教習場とは違い、技能試験も課されて厳しく審査されるため、合格率はとても低くなっています。新しく免許を取得するためではなく、再取得を目指す場合に適した方法です。一発試験とは呼ばれていますが、実際には何度も挑戦しなればならず、その分だけ費用もかかってしまいます。

方法2 自動車教習所に通う

決められた時間に授業を受けて免許を取得する方法です。基礎からしっかりと学ぶことができ、また教習所を卒業すれば運転試験場での技能試験が免除されます。

高校や大学を卒業する前に卒業休みを利用して、普通自動車免許を取得した方も多いのではないでしょうか?実は「二種免許も合宿免許で取得する」ことができます。合宿免許は短期で一気に講習を受けて免許を取得できることがメリットです。なお、すでに所持している免許によって二種免許でも学科・技能教習の時間が異なることもあります。詳しくは下記の表を参照してください。

普通二種免許を取得する場合(那須自動車学校の例)

技能講習 学科講習
普通免許所持の場合 21 19
大型・中型8トン限定 準中型5トン限定免許所持の場合 18 19

中型二種免許を取得する場合(那須自動車学校の例)

技能講習 学科講習
普通免許所持の場合 28 19
大型・中型免許所持の場合 18 19

大型二種免許を取得する場合(那須自動車学校の例)

技能講習 学科講習
大型免許所持の場合 18 19
中型8トン限定免許所持の場合 28 19

二種免許が取得できる自動車免許合宿教習所はコチラ

教習所に通った場合の二種免許取得までの流れ

教習所に通う場合、二種免許を取得するまでの大まかな流れは、一種免許とあまりかわりません。教習所へ入所後、オリエンテーションや適性検査が行われ第1段階の教習が始まります。

普通二種免許の場合、第1段階では学科講習を7時限、技能講習を8時限受講後、修了検定を受けて仮免許を取得します。仮免許取得後は第2段階として学科講習を12時限、技能講習を10時限受講後に卒業試験を受ける流れになります。取得を目指す免許の種類や現在所持している免許の種類によって、必要な時限数は異なるので事前によく確認しておきましょう。

二種免許を取得するには、学科試験と技能試験のふたつの試験に合格しなければいけません。また、それぞれの試験に合格した後には応急救護処置講習と旅客者講習の受講が必要です。試験・講習が終われば、晴れて二種免許が交付されます。

二種免許取得の学科試験

二種免許の学科試験は普通免許に比べ、応用問題が増えて合格するための点数も高く設定されています。難易度を高めている要因として、試験問題が共通という点もあります。普通二種・大型二種・大型特殊二種・けん引二種の試験問題は同じです。つまり、タクシー乗務を希望している人の試験にもバスに関しての問題などを回答する必要がでてきます。 ただし、二種免許特有の問題は多くありません。それよりも一種免許を取得する時に学んだ内容を再確認するような問題が多い傾向があります。復習がしっかりできているのなら、二種免許の学科試験はスムーズにクリアできるでしょう。

二種免許取得の技能試験

二種免許の技能試験は合格点が高くなっているため、一発合格はかなり難しいといえます。一種が30点までの減点がOKなのに対し、二種は20点までの減点が合格ラインとなります。教習所内で、V字型の鋭角コースを3回以内の切り返しでスムーズにこなせるか、公道での転回や切り返しがなめらかにできているか難しい操作が要求されます。また、停留所の表示板から10m以内は駐車禁止などの禁止項目もしっかり予習して試験に臨みましょう。

二種免許取得までの費用と入校前に準備するもの

二種免許取得までの費用と入校前に準備するもの

取得料金

まずは免許の取得に必要な費用を紹介します。以下に掲載しているのは一例なので、実際に取得を目指すときは、運転試験場や教習所に前もって問い合わせておきましょう。

一発試験

手数料や講習料、免許の発行費用を合わせて、おおよそ40,000円以内です。しかし二種免許は難易度が高いため、一発試験で合格する人は少ないことも考慮する必要があります。再取得を目指す方でも何度か挑戦する必要があるため、実際にかかる費用はこの数倍必要です。

教習所の費用

教習所の費用は、それぞれの教習所ごとに異なっています。また通学プランか、合宿プランかによっても値段が変わるため注意が必要です。一例としては以下の通りです。なおこちらの例は、MTの免許の取得を目指し、延長保証付きの安心コースを利用する場合です。

普通二種免許を取得する場合(那須自動車学校の例・税込み表示)

通学プラン(MT車取得の場合) 合宿プラン(安心コースの場合)
普通免許所持の場合 194,765円 記載なし
大型・中型免許所持の場合 180,185円 200,340円

中型二種免許を取得する場合(那須自動車学校の例・税込み表示)

通学プラン(MT車の場合) 合宿プラン(安心コースの場合)
普通二種免許所持の場合 152,491円 記載なし
大型・中型免許所持の場合 237,000円 259,200円

大型二種免許を取得する場合(那須自動車学校の例)

通学プラン(MT車の場合) 合宿プラン(安心コースの場合)
中型免許所持の場合 302,410円 383,400円
大型免許所持の場合 250,989円 281,800円

以上が二種免許の取得にかかる費用例です。これらはあくまで一例であり、プランやキャンペーンによって変動することもあるため、ホームページなどであらかじめ確認しておきましょう。

入校前に必要なチェックリスト

教習所の入校には以下のものが必要です。あらかじめチェックしておきましょう。

  • 必要なもの1 一種運転免許証もしくは本籍地の記載がある住民票
  • 必要なもの2 本人であることを確認できる書類(健康保険証、パスポートなど)
  • 必要なもの3 印鑑と筆記具
  • 必要なもの4 運転中に使用している眼鏡・コンタクトレンズ
  • 必要なもの5 保険証

教習所によってはこれらの他にも、必要なものがあることもあります。入校の際に慌てないように、事前に確認してから揃えておきましょう。

二種免許合宿免許の5大メリット

  1. 最速で免許取得!集中型スケジュールで時間を有効活用 合宿免許の最大の魅力は、その圧倒的なスピード感です。1日に複数時間の教習を組み込むことで、通学制に比べ大幅な時間短縮が可能。特に、時間的制約のある社会人や、早く免許を取得したい学生にとって、この効率性は大きなメリットとなります。短期集中で一気に免許取得を目指せるため、モチベーションも維持しやすく、ダラダラと教習が長引く心配もありません。
  2. 費用を大幅削減!合宿免許はお財布に優しい選択 合宿免許は、宿泊費、食費、教習費用がセットになったパッケージプランが一般的。そのため、個別にホテルを予約したり、食事を準備したりする手間が省けるだけでなく、総費用を抑えられる傾向があります。閑散期やキャンペーンを賢く利用すれば、さらにお得に。浮いたお金で、免許取得後のカーライフを充実させることも可能です。
  3. 観光・レジャーも満喫!合宿免許で旅気分を味わう 全国各地にある合宿免許教習所の中には、観光地やリゾート地に近い場所も。教習の合間に観光を楽しんだり、ご当地グルメを堪能したり、温泉でリフレッシュしたりと、旅行気分で免許取得を目指せるのが魅力です。慣れない環境で緊張しがちな合宿生活も、適度にリフレッシュすることで、より集中して教習に取り組むことができるでしょう。
  4. 規則正しい生活習慣!合宿免許で健康的な体を手に入れる 合宿免許では、教習スケジュールに合わせた規則正しい生活が自然と身につきます。決められた時間に起床し、教習を受け、食事をするというサイクルが、体調管理にもつながり、より集中して教習に取り組めるはずです。不規則な生活を送りがちな方にとっても、良い生活習慣を身につけるきっかけとなるでしょう。
  5. 一生の仲間ができる!合宿免許で絆を深める 合宿免許では、同じ目標に向かって頑張る仲間と寝食を共にします。教習の悩みや不安を共有したり、励ましあったりする中で、自然と友情が芽生え、一生の友人となることも。孤独になりがちな合宿生活も、仲間がいることでモチベーションを高く維持でき、最後まで諦めずに免許取得を目指せるでしょう。

【失敗しない教習所選び】二種免許合宿免許を成功させる7つのポイント

  1. アクセス良好!自宅からの距離と周辺環境をチェック 教習所選びでまず重視したいのは、立地とアクセスです。自宅から通いやすい場所にあるか、最寄りの駅やバス停からのアクセスはどうかなどを確認しましょう。教習期間中は、コンビニやスーパー、ドラッグストアなどが近くにあると便利です。また、教習所の周辺環境も重要です。集中できる静かな環境か、リラックスできる自然豊かな環境かなど、自分の好みに合わせて選びましょう。
  2. 充実の設備と環境!快適な教習環境が上達の鍵 教習所の設備や環境は、教習の質を左右する重要な要素です。教習車両がきちんと整備されているか、教習コースは広くて運転しやすいか、休憩スペースは快適かなどを確認しましょう。女性専用の休憩室やパウダールームがあれば、より快適に過ごせるでしょう。最新のシミュレーターや設備が整っている教習所を選ぶのもおすすめです。
  3. 教官の質で決まる!自分に合った教習スタイルを見つける 教官の質は、教習の理解度や上達スピードに大きく影響します。教官の指導経験やスキル、人柄などを確認しましょう。また、教習スタイルも重要です。マンツーマンでじっくり指導してほしいのか、グループで楽しく教習を受けたいのかなど、自分の学習スタイルに合った教習所を選びましょう。
  4. 卒業生の声を聞く!口コミ・評判を徹底チェック 実際に教習所を利用した卒業生の口コミや評判は、教習所選びの重要な参考情報となります。教習所の公式サイトや口コミサイトなどを確認し、良い評判だけでなく、悪い評判もチェックしましょう。卒業生のリアルな声を聞くことで、教習所の実態をより詳しく知ることができます。
  5. 予算に合わせて選ぶ!費用とプランをしっかり比較検討 教習所の費用やプランは、教習所によって大きく異なります。複数の教習所の費用を比較検討し、自分の予算に合ったプランを選びましょう。教習料金だけでなく、宿泊費や食費、保証内容なども含めて、総費用で比較することが大切です。分割払いやローンが利用できるかも確認しておきましょう。
  6. 合宿生活を満喫!宿泊施設と食事内容を必ず確認 合宿プランを利用する場合は、宿泊施設や食事内容も重要です。宿泊施設は清潔で快適か、食事は自分の好みに合うか、アメニティは十分に揃っているかなどを確認しましょう。相部屋なのか、個室なのかなども確認しておくと良いでしょう。毎日口にする食事は、合宿生活を快適にする上で大切なポイントです。
  7. 卒業後も安心!充実のサポート体制を確認 教習所によっては、卒業後のサポート体制が充実している場合があります。運転に関する不安や疑問に対応してくれる相談窓口や、卒業生向けの講習会などを実施しているか確認しましょう。万が一、卒業後に運転でトラブルがあった場合でも、サポートがあれば安心して運転を続けることができます。

二種免許を取得すると運転のプロとして活躍できる!(まとめ)

二種免許があれば、タクシードライバーや観光バスの運転手など、活躍の場が広い人気の職業に就くことができます。お客様に満足してもらえるプロフェッショナルになるためには、基礎をしっかりと身に付けることが必要。教習所に通い、正確な知識と運転テクニックを手に入れましょう!