車の免許は持っていますか?必要性や取り方についてご紹介します

車の免許は保険証のように役所に届け出れば取得できるようなものではありません。きちんと知識や技術を習得し、試験に合格して始めて手にする事ができます。車離れが進んでいる現代ですが、今回は運転免許証の必要性や車の種類、運転免許証の取り方についてご紹介いたします。

運転免許の必要性

ひと昔前と比べると現在は車離れが著しいとのことです。運転免許の必要性を感じないという人も多く、その理由は「通うのが面倒」「運転するつもりがない」「車を買わないから」だそうです。しかし運転免許は運転時以外にも使えます。運転免許をとる必要性についてご紹介いたします。

・運転免許を持つ目的とは

「車を手段とする目的を果たすため」

車の運転が趣味という方もたくさんいらっしゃいますが、人は車を運転することで移動や観光、運搬という人生の喜びを果たそうとします。また車を運転することで、大切な人との時間を共有しようとします。

それらの目的を車という手段を使って果たそうとするとき、運転の知識や技能、交通規則が必要になります。運転免許証を持つとは「知識や技能の習得(価値)を十分活かすため」ということになります。

運転免許証を持つメリットはほかにもあります。
「小型トラック(車両総重量5トン未満)が運転できる」
「原付バイクが運転できる」
「海外で運転できる」
「身分証明書になる」

運転免許がなければ、移動や観光、運搬といった作業を誰かにお願いしなければなりません。一度や二度なら問題ありませんが、繰り返しとなると経済的にも負担がかかります。運転免許を持つということは、同時に自立するともいえるのかもしれません。

・一般的な免許取得年齢

では皆さん何歳までに車の免許を取得しているのでしょうか。
運転免許を取得できるのは法律により18歳からと定められています。高校を卒業するタイミングで教習所に通う人や、大学に通いながら運転免許を取得するという人もいらっしゃるようです。

内閣府が平成25年度に発表した記録によると、19歳までの免許取得率は約22%、20~24歳のうちに取得する人の割合は男性82%、女性73%となっています。簡単に言うと5人中4人は24歳までに車の免許を取得しているという計算になります。

車にはATとMTがあります

車にはATとMTがあります

車にはAT(オートマチックトランスミッション)とMT(マニュアルトランスミッション)があります。二つの違いや、どちらの方が使い勝手が良いのかを見てみましょう。

・ATとMTとの違い

「AT車とは」

AT車を簡単にいうと「複雑なギア操作を必要としない車」です。ギアチェンジは車が自動で行ってくれるのでハンドル操作に集中できます。そのため誰にでも運転しやすく、免許を取得する際の料金も少し安くなります。渋滞が多い場所ではAT車のメリットを多く感じるのではないでしょうか。

「MT車とは」

MT車の操作にはクラッチ、ギアチェンジ、アクセル、ハンドルのスムーズな連動が必要です。両手と両足を使うので、タイミングを間違えると道路の真ん中でエンストしてしまいます。しかし車好きの人からすると、その複雑な操作こそが「自分で車を動かしている」という実感に繋がるそうです。

・ATとMTどちらが便利?

一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(略称 自販連)によると、現在日本に販売されている車の98%がAT車となっています。企業で使われている車もAT車ばかりですよね。
海外の場合、まだMT車の普及率が高い状態にあるので、将来国際免許で運転を予定している方ははじめからMT車の免許を取っておいた方が便利かもしれません。MT車はAT限定を解除しても運転できるようになります。

車の免許の取り方

車の免許の取り方

ここまで読んでいただいて、車の免許取得に興味が沸いていませんか?
教習所に通うまたは合宿免許に参加することで車の運転に必要な知識と技能を習得することができます。それぞれを見比べてみましょう。

・教習所に通う

「自由度」

教習所に通った場合、教習スケジュールを自分の都合に合わせられます。時によってアルバイトや友だちとの約束を優先しながらカリキュラムを進めることができます。あまりプライベートを優先しすぎると、教習に通う期間も長引くので自己管理が大切です。

「費用」

教習に必要なお金以外に、試験料や当日キャンセル料、時間帯によってはお昼ご飯代が発生します。教習所から無料のシャトルバスがあれば利用できますが、ない場合は交通費も必要です。

「期間」

学生のようにまとまった休みが取れる場合は週に4、5回通い詰めれば1ヶ月たらずで卒業できます。他の用事をこなしながら月に2、3回くらいのペースで通えば、卒業までにかかる期間は長引きます。教習スケジュールは無理のない範囲で詰めて通う必要があります。

・合宿に参加する

「自由度」

合宿免許は一日の教習スケジュールが決められているため、自由度は少ないです。しかし一日の教習が終わった後は地元観光やおいしいご飯を食べに出掛けることができます。最短2週間で車の免許を取得できるので、小旅行気分で楽しみながら参加するのも一つの方法です。

「費用」

教習所に比べて割安な料金が設定されています。合宿免許の場合、生徒にあわせて職員を配置するのではなく、あらかじめ決められてスケジュールに沿って教習をすすめるからです。合宿免許での料金には宿泊代、食費、交通費(教習所による)が含まれていると考えれば教習所に通うよりもお得です。

「期間」

合宿免許に参加する期間はAT車で最短2週間、MT車でも17日ほどで卒業できます。教習内容は公安委員会により決められているため、通学も合宿も差はありません。つまり通常1ヶ月ほどかかる教習日数を、合宿免許の場合だと半分くらいに凝縮し、効率よく指導しています。

友だちと一緒に教習所に通うという人は多いですが、習得ペースには個人差があります。始めはやる気があったとしても、お互いの教習ペースに差ができたとたんにやる気を失い、通うのをやめてしまう人がいます。合宿教習の場合、限られた時間の中で教習が進められるのでそのようなことはありません。また合宿で知り合った友だちもできます。共に車を趣味とするなら、一緒に遠方ドライブに出掛けるという楽しみもできます。

車は行動範囲だけでなく心の自由も広げてくれます。これから車の免許を取ろうと考えている人は合宿免許での取得をおすすめします。